ハラスメント問題で会社は本当に社員を守るのか|戦うより転職した方がいい理由

会社の裏

日本ではパワーハラスメント防止のための法整備が進んでいます。

日本ではパワーハラスメント防止法が2019年6月(中小企業は2022年4月)から施行されました。

企業にはハラスメント対策や教育を行うことが求められています。

実際に多くの企業で、ハラスメント対策のための窓口や委員会が設けられ、社員への教育も行われています。

セクシャルハラスメントやパワーハラスメントの定義、対処方法なども、さまざまな場所で目にするようになりました。

しかし現実の職場では、ハラスメント問題がなくなったとは言えません。

会社の規模や業界に関係なく、どの職場でも起こり得る問題です。

ではなぜ、制度や対策があるにも関わらず、ハラスメントはなくならないのでしょうか。

その理由の一つは、会社の仕組みが必ずしも被害者を守る構造になっていないことにあります。

T.K.

人事歴24年。40代で転職10回・副業・起業を経験。
人事として会社と向き合ってきた当事者が、
「きれいごとなし!」で書くキャリアブログです。

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それでもハラスメントがなくならない理由

ハラスメントの問題は、正しいかどうかだけでは解決しないことがあります。

職場では「誰が守られるか」という現実も存在するからです。

ハラスメント問題で会社は評判や体裁を優先する

企業にとって、ハラスメント問題は内部トラブルです。

問題が表に出れば、会社の評判やステークホルダーへの影響も考えなければなりません。

そのため企業は、問題を解決することよりも、できるだけ大事にしない方向で動く場合があります。

場合によっては、弁護士などの専門家を使いながら、会社として防御的な対応を取ることもあります。

結果として、被害者が期待する形で問題が解決されないことも少なくありません。

ハラスメントは証拠を集めること自体が難しい

ハラスメントのガイドラインでは、証拠の例なども紹介されています。

しかし実際に証拠を集めるのは簡単ではありません。

ハラスメントを受けている当事者は、精神的にも余裕がない状態です。

その状況で、冷静に記録を取り続けることは現実的には難しいことも多いでしょう。

また、加害者が人のいない場所で発言したり、微妙なラインを突く行動を取る場合、客観的な証拠を残すことはさらに困難になります。

ハラスメントは組織が加害者を守るケースもある

ハラスメント問題では、組織内の力関係も影響します。

例えば、加害者が管理職であったり、会社にとって「使える人材」と見られている場合、

その上司が人事に対して

「守ってほしい」

と働きかけるケースもあります。

人事としても、証拠が十分でない場合に強い処分を行うことは簡単ではありません。

結果として、問題が曖昧なまま処理されることもあります。

ハラスメントは周囲も協力しにくい

ハラスメントの問題では、周囲の協力が重要になることもあります。

しかし実際には、第三者が積極的に関わることは簡単ではありません。

理由はさまざまです。

  • 報復を恐れる
  • 評価への影響を心配する
  • 人間関係が悪化することを避けたい

職場は長く続く人間関係の場でもあります。

そのため、厄介な問題に関わることを避けたいと考える人が多いのも現実です。

結果として、被害者が孤立してしまうケースもあります。

ハラスメントはどの会社でも起こり得る

ハラスメントは、中小企業やベンチャー、いわゆるブラック企業だけで起こる問題ではありません。

一般的に優良企業と呼ばれる会社でも起こり得る問題です。

ただし、大きな問題として表に出ていないだけ、というケースも少なくありません。

どれだけ制度や対策が整っていても、職場は人間関係の中で成り立っています。

そのため、ハラスメントを完全に防ぐことは簡単ではありません。

このような事情もあり、会社選びの段階でハラスメントを完全に避けることは非常に難しいのが現実です。

だからこそ、ハラスメントが起きたときに「会社が守ってくれるはず」と考えるだけでは不十分な場合もあります。

ハラスメントと戦うコスト

こうした状況の中で、被害者が会社や加害者と戦うことには大きなコストがかかります。

時間、労力、精神的な負担。

それらを考えると、戦うことが必ずしも現実的とは限りません。

ハラスメントの加害者が異動すれば問題は解決する、と考え耐えて人事異動を待つという選択もあります。

しかし実際には、必ずしもそうとは限りません。

一度社内で広まった評価や印象は簡単には消えないからです。

加害者がいなくなっても、残された人間関係や評価の中で働き続けることになるケースもあります。

そのため、同じ会社の中で「生まれ変わる」ことは簡単ではありません。

転職という現実的な選択肢

こうした状況を考えると、転職という選択肢は決して「逃げ」ではありません。

むしろ、自分のキャリアを守るための合理的な判断と言える場合もあります。

ハラスメント問題と戦うには、長い時間と大きなエネルギーが必要です。

しかし、その時間が自分のキャリアにとってプラスになるとは限りません。

それならば、自分のフィールドを早めに変える方が、キャリアという観点では無駄が少ない場合もあります。

また、今の時代は人手不足でもあります。

社員が一人辞めることは、会社にとっても決して小さな影響ではありません。

ハラスメントをする人がすぐに変わるとは限りませんが、そうした人物が原因で人が辞め続ければ、組織には確実にダメージが残ります。

そういわれてもやはり、数字を見ると40代以降では転職が困難!

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まとめ

ハラスメント問題は、制度だけで解決できるものではありません。

会社の構造や人間関係の中で、被害者が不利な状況になることも少なくありません。

もちろん戦うという選択肢もあります。

ただ、人生やキャリアという長い視点で考えると、環境を変えるという判断が合理的な場合もあります。

もし同じような状況に置かれているのであれば、

転職という選択肢を早めに考えることも一つの戦略だと思います。

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