コミュニケーション力を上げて仕事の成果を高めたいけど、コミュニケーション力は具体的に何を勉強すれば良いの?
この記事ではそんな疑問に答えます。
コミュニケーション力が付くと、人との情報伝達がスムーズに進みます。仕事は一人ではできないので、情報伝達のスムーズさが効率性や成功の可能性を高めます。
ですが、実際コミュニケーション力って何か?コミュニケーション力を上げるには何をすればよいか?は分からない方もいらっしゃると思います。
実際にコミュニケーション力の要素を知り、気を付けるだけでコミュニケーション力は格段に上達します。
この記事では、コミュニケーションを上達させるための要素についてお伝えします。
最後の方にコミュニケーション力向上のための教材も紹介します。
この記事が皆さんのコミュニケーション力向上に役立つことを願い始めていきます。
コミュニケーションの構成要素
ところで、コミュニケーションって何で構成されているの?
と言う方もいらっしゃると思うのでまずは、コミュニケーションの構成要素を紹介します。
コミュニケーションは極論、『聞いて話す』だけです。
但し、『聞くこと』と『話すこと』にはそれぞれ大きな役割があります。
1.聞くこと(傾聴) 相手の意図をくみ取る
2.話すこと(伝達) 伝えたいことを正確に伝える
相手の意図をくみ取ることは、相手が何を欲しているのかを正確に理解することです。それにより自分の行動も変わり、相手からの信頼も変わってきます。また、相手に『自分は聞いている』ことを伝えることで、相手からの印象も変わります。
伝えたいことを正確に伝えることで相手の行動も変わってきます。もし間違えたら、相手が間違った行動をしたり、場合により相手を怒らせてしまうこともありえます。相手に正確に伝えることは非常に大切な要素になります。
実際にこの内容を実施するのは難しく感じますが、いずれも一定の技術で高めることが可能です。
また、この技術は『意識するだけ』で一定水準高まります。
その技術について伝えていきます。
コミュニケーション力の要素1:傾聴
傾聴は受け身ととらえがちですが、その実「聴いている」ということをアピールする発信作業になります。
聴き方は相手に伝わり、相手の態度もそれにより変わります。
具体的に「聴く」と言うことについて話をします。
傾聴の5つのレベル
傾聴には5つのレベルがあります。
興味なし | 「上の空」に代表されるとおり、実際は聞いていない状況です。 マザーテレサ曰く愛の反対語です。 |
否定 | 相手の言うことを否定する行為です。 |
アドバイス | 相手にかぶせて、相手を指導する行為です。 |
興味 | あなたに「興味がある」の意思表示です。 |
心情までの理解 | 「それは辛かったですね~」等の共感、相手に寄り添う姿勢がこれにあたります。 |
この中の「興味」や「心情までの理解」をすると、相手に「聞いている」をアピールできます。
傾聴の技術
傾聴は以下の技術を使います。
1.うなづき
まずは、うなづきます。相手の言っていることに対してうなづきをすることで「相手は聞いている」を伝えることができます。
2.あいづち
うなづき、と似ていますが、「はい」や「そうなんだ」も同様「相手に聞いている」を伝えることができます。
※注意したいのは、あいづちもやりすぎるとNGです。
例えば、「はい」は1回ならいいのですが、4回連続で「はい」を言うとアピールの意図は「話を聞きたくない」に変わります。
3.フィードバック
内容のフィードバックと感情の2つのフィードバックがあります。
内容のフィードバックは、オウム返しのみで結構です。
「いじめられた」とあった場合は「いじめられたんだ~」
感情のフィードバックは、その時の感情を察してあげて、伝えることです。
例えば、「いじめられた」と言われた際、「それは辛いよね」と答えるような感じです。
4.要約
そして最後に要約をして、自分の理解を伝えます。
ここには2つのメリットがあります。
「聴く」という行為は、基本的に相手の言っていることを理解する受け身の行為ではあるのですが、聴き方によっては、相手へのアピールになります。
次に伝達について解説します。
コミュニケーション力の要素2:伝達
話を伝える行為のことを指します。
ここでは、相手へより正確に伝えることについて説明します。
話し方には3つの種類がある
話し方には3つの種類があります。2つは修正の余地ありの話し方になります。
1.アグレッシブ
攻撃的なタイプを指します。
自分の気持ちの主張が強いタイプです。一見意見をはっきり言えるように感じます。
しかし、相手の気持ち、意見を尊重できません。
特徴として、自己中心、相手の気持ち、意見は無視、勝ち負けの執着が強いです。
2.ノンアサーティブ
非主張なタイプを指します。
相手の気持ちを過度に考えるタイプです。一見気遣いしっかりに見えます。
一方で意見を伝えられません。
特徴として、控えめ、曖昧、言い訳が多く答えられない。でも心の中で察してほしいと考ます。
3.アサーティブ
双方の中間です。
相手の気持ちを考えつつ、自分の気持ちを伝えます。
特徴として、場にあった表現ができ、相手を受け止め自分も主張できます。
対立があっても双方納得の道を探せます。
このタイプの中では、できればアサーティブを使いたいですよね。
このアサーティブコミュニケーションを実現するための助けとなる2つの技術を紹介します。
DESCの法則
DESCとは、Describe(事実の描写)、Explain(説明)、Specify(提案)、Choose(選択)の4つの頭文字をとった法則です。
1つ1つ説明していきます。
Describe(事実の描写)
感情ではなく、客観的な事実のみを伝えます。
例えば、遅刻が多い人がいたとして、「なめてんのか?」と聞くのではなく「ここ1週間で4回遅刻がありますね」とその遅刻の事実を伝えます。
Explain(説明)
ここでは、自分の感情を伝えるのですが、注意点は「怒り」の感情ではありません。
「怒り」という感情は2次感情と呼ばれていて、1次感情と言われる「不安」だったり「さみしさ」のようなものを介して生まれる感情です。
よって、ここでの説明は、「怒り」を生む「1次感情 」を説明してください。
例えば、同じく遅刻が多い人に対して「遅れるなんて最低!」ではなく「また遅刻をするのではないかと不安になりました」と怒りの基となる感情を伝えます。
Specify(提案する)
自分が何を求めているか、具体的な行動を相手に求めます。
遅刻した相手に対して、「もっと誠意をもって対応してください」ではなく「遅刻をしそうなときは「遅刻をする」と連絡をください。」と、具体的な行動を示します。
Choose(選択する)
相手が「イエス」か「ノー」かを選択するよう促します。
前の文面の続きで言うと「連絡を頂ければ、理由を聞くけれど、連絡が無ければ給与から遅刻分を引きます。」と、2択に絞ります。
ここでは、選択肢にまた選択肢を伴う内容は避けましょう。
「連絡を頂ければ、理由を聞くが、連絡が無ければみんなにジュース奢って」となると
相手にも「嫌だよ」という選択肢が入ってきます。
このように、DESCの法則を用いて感情のバイアスなしでストレートに意図を伝えていきます。
論理的な話し方
論理的とは『筋道が通っていて矛盾がない』ことを差します。
筋道を立てて話すため、自分でも話を理解してから話します。だから相手にも理解しやすい内容となり結果相手に意図が伝わりやすくなります。
Iメッセージ
Iメッセージとは、「私は、を主語にしたメッセージ」です。
こちらは、伝わりやすい表現と言うより、『相手の印象を良くする話し方』の技術になります。
印象が良くなると受け入れてもらいやすくなります。
例えば、以下の2つを比べてください。
〇手伝ってください
〇手伝ってもらえると、「私は嬉しい」
同じ意味ですが、どちらが相手に優しく聞こえるでしょうか?
おそらく後者となると思います。
このように、「私」を主語にすることで、言いにくい言葉を言いやすくすることができます。
コミュニケーション力向上のための教材
この記事では、あくまで意識のみで改善できるコミュニケーションの技術を紹介していますが、もう少し踏み込んだ技術を習得したい方はこちらも参照ください。【広告要素含みます】
ユーキャンの話し方講座
ユーキャンの話し方講座費用:35,000円
期間:5か月程度
基礎からじっくり時間をかけて学びたい人にはお勧めです。
伝え方コミュニケーション初級検定
外出せず3時間で履歴書に書ける資格がとれる!伝え方コミュニケーション検定費用:13,200円
期間:5か月
この記事の内容を意識した後に興味を持った方が勉強するには丁度良い教材と思います。
まとめ
本日は、コミュニケーションスキルとして、傾聴と伝達についての技術を説明しました。
傾聴は、聴く姿勢によって、「聴く」ことが意思の表現になっていること、「聴く」手法について4点紹介しました。
伝達は、コミュニケーションの種類は3つありアサーティブコミュニケーションがちょうど良いことを説明しました。
また、アサーティブコミュニケーションを助ける技術として、「DESCの法則」と、「Iメッセージ」を紹介しました。
この記事が皆さんのコミュニケーションの活性化に寄与し、ビジネス成功の一助になれば幸甚です。
コメント