
50代の転職は「無理」とか「厳しい」とか言われているけど、実際はどうなのだろう?転職に可能性があるとして、どのように活動すれば良いのだろう?
そんな疑問にお答えします。
年功序列や終身雇用の時代は転職は「悪」だったので転職そのものが少なかったのですが、昨今経験あるシニアを求める企業が増えました。
経験豊富なベテランを採用する需要が増加!しかも50代はもう辞めない!
と思い、むしろ50代を優先する会社もあります。
しかし内定を勝ち取るには相応の転職の知識や戦術が必要です。
この記事では50代が転職を成功させる為必要なことについて記事にしました。
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統計からみる50代転職の成功率

厚生労働省の「雇用動向調査」を見ると以下の結果になっています。
【令和3年上半期男性】
年齢 | 40~44 | 45~49 | 50~54 | 55~59 |
離職率 | 7.4 | 5.0 | 5.5 | 7.9 |
入職率 | 6.0 | 6.4 | 5.1 | 6.0 |
入職/離職 | 81% | 78% | 93% | 76% |
【令和3年上半期女性】
年齢 | 40~44 | 45~49 | 50~54 | 55~59 |
離職率 | 11.1 | 11.1 | 10.2 | 9.1 |
入職率 | 10.6 | 10.9 | 10.0 | 7.8 |
入職/離職 | 95% | 98% | 98% | 86% |
統計上の数字なので細かく調べたら様々あるかもしれませんが、男女共に離職率と入職率がそれほど差がありません。
つまり悲観するほど、転職が難しく狭き門ではありません。
転職手段の有効性(人事目線も含めて解説)

50代の方が思いつく転職の方法として4つ程紹介します。
人事採用担当の経験上ですがその有効性は以下の通りになります。
転職の手段 | 有効性 | 備考 |
ハローワーク | × | 成果は上げにくいです |
転職サイト | △ | エージェントにつなげる意味では有効です |
エージェント | 〇 | エージェントによりますが有効です |
ダイレクトリクルーティング | △ | エージェントにつなげる意味で有効です |
50代の転職:ハローワーク経由
ハローワーク経由は実質成果を上げることは非常に難しいです。

国の機関だし、一番年齢等は気にしないので皆ににチャンスがあるのではないの?
一見そう思うかもしれませんが採用する側の本音は以下です。
少し手間がかかるけど、無料で採用ができる。
本当は手を動かせる20代~30代が欲しい!
欲しい人が来なくても選考して落とした形にすればよい。
戦略的に年齢を度外視して採用をしたり、年齢の高いベテランが欲しいという会社もありますが、上記の打算で採用活動する会社も多いです。
よってハローワークでの活動は難しいです。
50代の転職:転職サイト、ダイレクトリクルーティング
転職サイトとダイレクトリクルーティングの使用意図は同じなので一緒に紹介します。
転職サイトを掲載する人事の意図は以下のです。
広告を出して応募者を募るのだけど、応募者は誰が来るか分からない。
だから、未経験でも良い職種で大量に応募を募りたいときに使おう。
未経験可!雑用をしてくれる若手層を多くとりたい。
「応募する」意図を考えると、経験あるベテランにとってハードルは非常に高いです。
しかし、転職サイトに登録をして、「スカウトを待つ」のは有効です。
スカウトをするということは、対象であるということなので。
ダイレクトリクルーティングも「スカウトを待つ」方法なので、転職サイト同様有効です。
特に転職エージェントは企業の需要に合致する候補者を転職サイトの登録者から探します。
その候補者に向けてスカウトを送るので、
転職エージェントからの声掛けを狙って登録するのは有効です。
転職エージェント
転職エージェントは有効です。

転職エージェント?
と言う方のためにざっと転職エージェントを解説すると、
皆さんを企業に紹介し、皆さんの入社をもって企業からお金をもらう人材紹介サービスを営む会社です。

さて、転職エージェントが有効な理由は以下の2つです。
1.合致する候補者を企業に紹介するのが仕事なので、紹介のあった時点である程度合致してることが予測できる。
2.担当者が付き転職、書類の書き方、面接についての指南がある所がある。
ただし、転職エージェントは得意分野、不得意分野があります。
50代の方も対象範囲としている所や経験・スキル重視のハイクラス求人を扱っている会社でない限り登録拒否をされる可能性があります。
エージェントは合うところを探す努力が必要です。
お勧めの転職戦術
お勧めの戦略は以下の内容です。

①転職サイト、ダイレクトリクルーティングへの登録
こちらの登録は企業に直接アプローチをするのではなく、転職エージェントからのアプローチを待ちます。
転職エージェントからのアプローチがあった場合は、貴方をターゲットにして適切な企業に紹介をしてくれるエージェントです。
転職エージェントは転職の指南をしてくれるエージェントもいればハイクラス人材に特化したエージェントがいます。どちらも利用して損はないので、ぜひ誘いに乗りましょう!
②大きな転職エージェントへの登録は有効ではない
まずは大きな転職エージェントへの登録は実は有効ではありません。
巨大なネットワークを持っているのは良いのですが、
1.やはり50代を求める会社は絶対数が少ない
2.大きな会社のボリュームゾーンは30代がメインとなっている。
よって、自分がターゲットとなる確率の少ない大きな転職エージェントの登録を試みても、断られる・または、登録はできても相手にされない事が多いです。
③ハイクラス転職エージェントへの登録
ハイクラスの転職エージェントは、立場の高い職域や専門家の案件が多く、ベテラン層の力に合った案件の紹介が得意です。
ただし、指南は無いので、ご自身で転職ノウハウを蓄積することが大切です。

具体的にはそのようなエージェントはどこにあるの?
という方!お勧めのエージェントはこちらの記事に纏めました。
40代以上のハイクラスの方に合ったエージェントを紹介してます。
まとめ

この記事では、50代の転職は過去と比べて難しくはなくなったこと。ただし、戦術が必要であることについて話しました。
統計でみる限り50代の転職はそこまで成功率は低くありません。
しかしながらやり方を間違えると転職には非常に苦労をするので戦術は必要です。
一番のお勧めは転職エージェントへの登録ですが、転職エージェントは専門性が異なるので自分に合ったエージェントに登録をしないと難しいです。
やり方としては、転職サイトやダイレクトリクルーティングに登録をしてエージェントからのスカウトを待つ、またはハイクラス特化の転職エージェントがお勧め。
実は大きなエージェントは、ボリュームゾーンが異なるためお勧めではありません。
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