
50代の転職は「無理」とか「厳しい」とか言われているけど、実際はどうなのだろう?転職に可能性があるとして、どのように活動すれば良いのだろう?
そんな疑問にお答えします。
年功序列や終身雇用の時代は転職は「悪」だったので50代の転職の成功率は非常に少なかったです。
その傾向が0になったわけではありませんが、近年即効性のある人を採用する企業が増えました。
経験豊富なベテランを採用する需要が増加!
だからこそ、経験豊富な50代は実は転職有利!
しかし内定を勝ち取るには相応の転職の知識や戦術が必要です。
この記事では50代が転職を成功させる為必要なことについて記事にしました。
統計からみる50代転職の成功率

2019年厚生労働省の「雇用動向調査」を見ると以下の結果になっています。
【令和2年上半期男性】
年齢 | 40~44 | 45~49 | 50~54 | 55~59 |
離職率 | 3.3 | 3.7 | 3.8 | 3.8 |
入職率 | 4.4 | 2.4 | 2.4 | 3.4 |
入職/離職 | 133% | 65% | 63% | 89% |
【令和2年上半期女性】
年齢 | 40~44 | 45~49 | 50~54 | 55~59 |
離職率 | 8.0 | 6.4 | 5.9 | 6.5 |
入職率 | 7.6 | 6.2 | 5.8 | 5.8 |
入職/離職 | 95% | 97% | 98% | 89% |
統計上の数字なので細かく調べたら様々あるかもしれませんが、男女共に離職率と入職率がそれほど差がありません。
つまり悲観するほど、転職が難しく狭き門ではありません。
転職手段の有効性(人事目線も含めて解説)

50代の方が思いつく転職の方法として4つ程紹介します。
人事採用担当の経験上ですがその有効性は以下の通りになります。
転職の手段 | 有効性 | 備考 |
ハローワーク | × | 成果は上げにくいです |
転職サイト | △ | エージェントにつなげる意味では有効です |
エージェント | 〇 | エージェントによりますが有効です |
ダイレクトリクルーティング | △ | エージェントにつなげる意味で有効です |
ハローワーク経由
ハローワーク経由は実質成果を上げることは非常に難しいです。

国の機関だし、一番年齢等は気にしないので皆ににチャンスがあるのではないの?
一見そう思うかもしれませんが採用する側の本音は以下です。
ハローワークは少し手間がかかるけど、無料で採用ができる。
本当は20代~30代が欲しい!
もし、欲しい人が来なくても選考して落とした形にすればよい。
戦略的に年齢を度外視して採用をしたり、年齢の高いベテランが欲しいという会社もあります。
しかし、私の経験上は打算的な考えの会社が多かったです。
よってハローワークでの活動は難しいと思います。
転職サイト、ダイレクトリクルーティング
転職サイトとダイレクトリクルーティングの使用意図は同じなので一緒に紹介します。
転職サイトを掲載する人事の意図は以下のです。
広告を出して応募者を募るのだけど、応募者は誰が来るか分からない。
だから、未経験でも良い職種で大量に応募を募りたいときに使おう。
未経験可として、若手層を多くとりたい。
「応募する」意図で使ったときハードルは非常に高いです。
しかし、転職サイトに登録をして、「スカウトを待つ」のは有効です。
スカウトをするということは、対象であるということなので。
ダイレクトリクルーティングも「スカウトを待つ」方法なので、転職サイト同様です。
※注意事項!一般企業から直接スカウトが来ることは稀です。
人事は、1名1名しっかり情報を検索してスカウトメールを送りません。
一定の条件下合致する人に一斉送信します。
若手・未経験者を望む傾向が強いので、基本ベテランにはスカウトが一般企業からは着ません。
しかし、転職エージェントは企業の需要に合致する候補者を転職サイトの登録者からも探します。
その候補者に向けてスカウトを送るので、
転職エージェントからの声掛けを狙って登録するのは有効です。
転職エージェント
転職エージェントは有効です。

転職エージェント?
と言う方のためにざっと転職エージェントを解説すると、
皆さんを企業に紹介し、皆さんの入社をもって企業からお金をもらう人材紹介サービスを営む会社です。

さて、転職エージェントが有効な理由は以下の2つです。
1.合致する候補者を企業に紹介するのが仕事なので、紹介のあった時点である程度合致してることが予測できる。
2.担当者が付き転職、書類の書き方、面接についての指南がある所がある。
ただし、転職エージェントは得意分野、不得意分野があります。
50代の方も対象範囲としている所や経験・スキル重視のハイクラス求人を扱っている会社でない限り登録拒否をされる可能性があります。
エージェントは合うところを探す努力が必要です。
お勧めの転職戦術
お勧めの戦略は以下の内容です。

①転職サイト、ダイレクトリクルーティングへの登録
こちらの登録は企業に直接アプローチをするのではなく、転職エージェントからのアプローチを待ちます。
転職エージェントからのアプローチがあった場合は、貴方をターゲットにして適切な企業に紹介をしてくれるエージェントです。
転職エージェントは転職の指南をしてくれるエージェントもいればハイクラス人材に特化したエージェントがいます。どちらも利用して損はないので、ぜひ誘いに乗りましょう!
②大きな転職エージェントへの登録
まずは大きな転職エージェントへの登録をお勧めします。
転職エージェントは、皆さんを企業に紹介してくれるだけでなく皆さんの転職指南をしてくれます。
具体的には、以下の2つです。
1.皆さんの「売り」だったり「志向」を見つける面談による自分探しの手伝い
2.履歴書、職務経歴書の書き方の指導や面接指導といった具体的に内定を取るための方法指南
企業の人事として面接をしていると、1社の長いベテランの方は、自分の力のアピールに不慣れ。
おそらく本来の力の1/10も面接官には伝えられず撃沈していると思います。
ここで、しっかり新しい職場を探しながら、選考段階で自分の力を伝える方法を学んでください。
③ハイクラス転職エージェントへの登録
ハイクラスの転職エージェントは、大きなエージェントのように転職の指導はありません。
ただし、立場の高い職域や専門家の案件が多く、ベテラン層の力に合ったフィールドを紹介します。
ただし、指南は無いので、大きなエージェントでしっかり学びながらの登録をお勧めします。

具体的にはそのようなエージェントはどこにあるの?
という方!お勧めのエージェントはこちらになります。
私も転職と言えば必ずお世話になっているハイクラスのエージェントです。使用した感想はこちらの記事にまとめました。
経理財務・人事総務・法務の求人・転職なら|管理部門特化型エージェントNo.1【MS-Japan】
管理職系の専門の老舗です。管理職になっていなくても、専門性の高い人であればこちらのエージェント経由で転職先を探すのも有効です。
ハイクラス人材紹介サービス【コトラ】ハイクラス人材専用のエージェントになります。
相応の経験を求めるので、ターゲットとなる年齢層は高めです。
案件にターゲットとなる年齢が書かれているので、管理職を務めていた50代の方が合格しやすい案件を探すのに適しています。
また、働き方を選ぶことも可能!
何も必ず正社員を目指す必要は今の時代はなくなりました。
フリーランスの道も目指せます。
まとめ

この記事では、50代の転職は過去と比べて難しくはなくなったこと。ただし、戦術が必要であることについて話しました。
統計でみる限り50代の転職はそこまで成功率は低くありません。
しかしながらやり方を間違えると転職には非常に苦労をするので戦術は必要です。
先述の前に手段をいくつか紹介すると、ハローワークへ探しに行く、転職サイトへの登録、ダイレクトリクルーティングへの登録、転職エージェントへの登録があります。
一番のお勧めは転職エージェントへの登録ですが、転職エージェントは専門性が異なるので自分に合ったエージェントに登録をしないと難しいです。
やり方としては、転職サイトやダイレクトリクルーティングに登録をしてエージェントからのスカウトを待ちます。
エージェントにも転職指南をしてくれるエージェントと、ハイクラスへ紹介をしてくれるエージェントの2種類がありますので、使い分けが必要です。
この記事が皆さんの転職活動のヒントになることを願います。
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