自己分析!は『キャリア』の認識と『キャリアアンカー』

転職テクニック

自己分析のやり方が良く分からない

そんな悩みに回答します。

就職活動も転職活動もまずは『自己分析』が大切とは言われます。

でも、具体的に何を調べれば良いか分からないのが本音…ではないでしょうか?

しかし、仕事をする上での自己分析では、

『キャリア』の正しい理解

〇キャリアに対しての自己概念である『キャリアアンカー』

の2つを知ることが最短の方法になります。

この記事でキャリアとキャリアアンカーの説明、キャリアアンカーの見つけ方をお伝えします。

自分の強みや今後の目標も見つけやすくなるのでぜひ参考にしてください。

T.K.

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自己分析をする上で大切な『キャリア』の考え方

自己分析を行う上で、『キャリア』の考え方を知ることはとても大切です。

就職・転職は共に自分の『キャリア』を積んでいく行為。

まずは『キャリア』の認識を正しく持つことが大切です。

『キャリア』と言うと営業職だったり部長等の職業やタイトルの事ですよね。

しかし広い意味で言うと異なります。

「キャリア」とは

人生のそれぞれの段階で果たす『役割』の組み合わせである。

ドナルド・E・スーパー

どういう意味か良く分からないのですが…

例えば、子供を持っているお父さん(会社員)の場合、彼には以下の役割があります。

お父さんの役割
  • 会社での社員の役割
  • 家庭でのお父さんの役割
  • 趣味の会での役割
  • 町内会・近所での役割

等等

この場合、会社での役割だけでなく全ての役割が『キャリア』になります。

キャリアは仕事に限らないという事をまず知っておいてください。

自己分析は『キャリアアンカー』を使って行おう

先ほど紹介した『キャリア』に対しての自己概念を『キャリアアンカー』と言います。

そのキャリアアンカーについて詳しく解説します。

「キャリアアンカー」というキャリアの切り口

組織心理学者のエドガー・Hシャインは「キャリア・アンカー」をこのようにを唱えました。

その人が大事にしている価値観や、どんなことがあってもこれだけは捨てられない自己概念

エドガー・E・シャイン

キャリアアンカーが満たされなければ他に何が満たされても、満たされない気持ちになります。

営業成績が良い営業マンが「何かが足りない」と悩んでしまう場合があります。

これは「キャリアアンカー」が満たされていないからかもしれません。

キャリアアンカーの種類について紹介します。

キャリアアンカーの種類と調べ方

全部で8種類あります。

領域    譲れないもの特徴
特定・ 
専門能力
特定の仕事・職業・分野を活かすこと一定の領域で自分の技能を応用することに喜びを感じその技能については常に向上を目指す機会を求める。
総合・
経営管理

能力
組織の中で、高い地位について、部門を超えて人をまとめ、組織の成果に責任を持つこと特定分野に縛られず、多様な経験を積みたいと思っているので、特定分野も一定期間は勉強と思い取り組むが、組織全体に業務に取り組むことにやりがいを感じる。
自律と
自立と
自由
自分のやりたいことを自分で自由にやれること組織のルールや、業務のルールに比較的縛られない仕事を好むので、自営業、フリーで活躍するようなイメージを持っている人に多い。
保証と
安定
身分・経済的安定感、保証雇用の安定や年金の保証がしっかりしているところで会社に忠誠を誓い、会社の求めに応じるタイプ。
昔の終身雇用、年功序列の価値観の中、異動や転勤を受け入れるやり方があっている人に多い。
起業的
創造性
危機負担し、障害を乗り越えていく自分の意欲と能力を頼り組織や企業を創造する機会リスクを取り障害を克服する。行けると思ったら飛び出す。自分の組織を作り、自分自身の価値を会社の成功と規模で測ろうとする。
奉仕・
主義へ
の貢献
社会、環境等価値あるものへの貢献や、理念・理想・信念の実現への貢献世界を良くする、環境問題を解決する、人々の調和を目指す、助けになる、安全性を高める等のことを実現することを目指す。そのために少々の犠牲も厭わないこともある。
挑戦・
克服志向
解決不可能と思われる問題の解決
強敵に打ち勝つこと、困難な障害
を乗り切るための機会
複雑で多面的な問題へのチャレンジを好み、簡単なものはすぐに飽きてしまう傾向がある。
生活・
様式傾向
個人のニーズや家族のニーズと会社のニーズのバランス、それらの統合仕事や組織、ではなく、人生全体をどう生きるか?に重点を置くので、家族のためなら自分のキャリアを二の次にすることもある。
T.K.3
T.K.3

ちなみに、私はバリバリの特定・専門能力タイプでした。

キャリア・アンカーの調べ方

自分で調べる方法は大きく2つあります。

1.キャリア・アンカーの診断をする。

今はネットで「キャリア・アンカー 診断」と検索すればすぐに確認できます。

 

2.自分史を作ってみる。

自分の人生の年表を作り、仕事を抜きにして自分の楽しかったこと、辛かったことを書き出す。

その理由も書き出してみると大体の自分の特性が見えてきます。

何名かの方と面談をした時に彼らの楽しかったことや辛かった事をまとめる作業をしてみました。

その人達の達成したと思う事とキャリア・アンカーの特性は合致していることが多いです。

キャリア・アンカーに沿った職業人としての成長例

キャリア・アンカーで、自分はどのような働き方が譲れないかを知りました。

でもこれは、「環境の変更」や「職種の変更」、「転職」という解決を指すものではありません。

同じ「営業職」でも、人に寄り添う形、自分の知識・技能を売る形、困難なお客様から受注を取る形など様々。

職種や環境の切り口ではなく、ご自身の仕事の定義づけになります。

大事なことは

自分がどのような想いをもって、どのようなゴール設定で仕事に臨むか?

です。

一部参考になればと思い、提案を書いておきます。

特定・専門能力の方は自分の専門性を鍛えるチャンスを!

特定・専門能力の判定が出て、自分が楽しかった事を思い出しても、特化した専門分野での活躍ができたとき楽しかった。

そんな方は、自分の専門性を磨く経験を求めましょう。

自分が専門分野を発揮したい分野を見極めてそれを昇華させる機会と努力を求めて転職をするのと同時に資格取得をして専門性の権威を磨くことも有効です。

専門職として自分を磨いた経験等以下の記事にまとめました。

総合・経営管理能力の方は汎用スキルを鍛えるチャンスを!

総合・経営能力の判断が出て、確かに自分は昔から人をまとめるのが得意だったという方。

でも、具体的にその能力の人は何を磨いていくべきか?

例えばITの世界では、『プライム(一次受け)』の立場の会社に行くと、調整や、プレゼン、説明、メンバーへの落とし込みがメインの仕事になります。

一般的に一次受けに必要な能力は論理的思考、コミュニケーション力等の汎用スキルです。

まとめる力を必要とする仕事を目指し、仕事を通じて、コミュニケーション力や論理的思考を養い、自分の強みを成長を目指してみてはいかがでしょうか?

コミュニケーション力アップのためにこちらの記事を参考にしてみてください。

保証と安定志向!どちらかというと生活第一の方

キャリアとは仕事を含む人生の役割も含めるので、仕事自体は二の次という方・・・。

それは1つの仕事への向き合う形です。

必ずしも幹部になる事や、仕事に尽くすことを求めていないと思うので、双方の観点でキャリアプランを立てていきましょう。

1.ライフプランを立てる

2.自分のライフスタイルに合った職場を探す

ライフプランは将来の収支と支出との相談になります。特にお金の話になるので、プロに相談することで無理のない収支を計画する事ができます。

自分のライフスタイルに合った職場を探す事は少し難しいです。

プライベート重視したいです。

と面接の場では建前としてなかなか言いづらいです。

エージェントに自分の需要に合った職場を紹介してもらうことが効率が良いと思います。

但し、エージェントも沢山あるので、自分の需要に合ったエージェントを探すのも大変です。

エージェントの探し方についてはこちらの記事を参考にしてください。

まとめ

今回は、仕事が充実していない人に向けて、広い意味での『キャリア』について説明しました。

キャリアは、決して『職務』『地位』『会社』ではなく、『生き方全体を含んだ概念』であることを話しました。

それは自己概念との一致であることも話しました。この譲れない概念を『キャリア・アンカー』といいます。

このキャリア・アンカーには8つのタイプがあります。

調べ方は、テストもあれば、過去自分が楽しかったことなどを振り返る方法で実施ができます。

一定のタイプの方には、キャリアアンカーが分かったのであれば具体的に今後何をしてくか?の提案も記載しました。

この記事が皆さんのお役に少しでも立てれば幸いです。

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