転職をする社員から良く質問を受けるこちらのテーマについて話をします。
転職は在職と退職後ではどちらが有利か?
基本的には在籍での転職お勧めします。
但し、場合によっては退職後に動かざるを得ない場合もあります。
この記事では在職での転職と退職後の転職の利点と気を付けるべき点を話します。
皆さんの転職活動をする上でのヒントになることを願い始めていきます。
転職に有利な在職での転職
転職は退職後より在職での転職の方が長期的に見れば有利です。
具体的な有利な点は以下の3点になります。
1.経済的理由
2.経験的理由
3.交渉する上での理由
順を追って説明します。
在籍での転職が有利な経済的理由
転職活動のリスクは以下の2つになります。
この2つのリスクを回避する上で、在職での転職は有利です。
でも、雇用保険入っているので、退職したら失業保険出ますよね?
自己都合で退職をした場合待期期間7日間だけでなく2か月間の停止期間があります。
この間は、失業給付は受けられません。
2か月間収入がないのは結構経済的な不安が大きいです。
経済的にな理由として、収入確保のために在籍していた方が有利です。
在籍での転職が有利な経験的理由
在籍している以上現職で仕事をします。
仕事を通じて知識や経験を増やしながら転職活動が可能。
職務経歴書を常にアップデートしながら転職活動ができるのです。
転職先の企業は、皆さんの経験や知識が欲しくて採用します。
知識や経験がを増やしながら活動をするので、今落ちた企業の理由が1か月後解消できている可能性も!
在籍での転職では知識や経験を増やし自分を高めて有利に活動をする事ができます。
在籍での転職が有利な交渉をする上での理由
給与を決める際、在職者は現収入を相場として希望年収を企業に伝えます。
もし、企業が低い給与額で交渉をしてきても在籍していることで断ることが可能。
候補者が在職の場合、企業は現職の収入をベースに交渉をします。
しかし、無職の場合は少々低い給与額を提示しても候補者に選択肢がないと思い低く設定。
複数社で内定が出ていれば給与交渉はできますが、大抵下がった給与で妥協します。
T.K.の経験では、無職での転職は前職マイナス150万!中には前職の半額を提示してくる会社もありました。
在職での転職は交渉をする上でも有利です。
以上が在職での転職について有利な面ですが、全てが有利とは限りません。
在職でのてんしょくだからこそ注意すべき点を紹介します。
在職での転職時気を付けるべき点①ストレス
ストレスには2つの種類があります。
1.辞めたいと思う職場に通うストレス
2.他のメンバーに疑われずに活動をするストレス
辞めたいと思う職場に通うストレス
辞めたいと思う職場に通うストレスは大きいです。
ストレスの元である職場に次の職場が決まるまで通勤しなければなりません。
転職はいつ内定をもらえるか分からない!だからいつ辞められるかは未知数。
「仕事が合わない」等直接被害がある環境でなければ在職での転職を勧めます。
しかし今実際「ハラスメントにあっている」場合はメンタルを壊してしまう可能性も。
メンタルを壊してしまうとその後の生活にも大きな影響が出ます。
その場一時期収入が下がってもハラスメントに苦しむ場合は辞めることをお勧めします。
他のメンバーに疑われず活動をするストレス
他のメンバーに転職活動をしている事を疑われないよう隠れて転職する事はストレスが溜まります。
多くの場合、以下の理由になります。
背徳行為をしている感覚に陥ること
ばれたら職場で何をされるか分からないこと
引き止めなら良いのですが、ハラスメントにつながる場合も考えられますよね。
背徳行為と思う場合、「どうせ辞める会社」と思うことでいくらか和らぐと思います。
但し、背徳行為が大きい場合「退職できるか?」という問題に立ち返る必要。
ばれたら職場で何をされるか分からない場合、とかく連絡は昼休みに社外で行うことをお勧め。
但し、一概には言えませんが、特にばれても環境は変わりません。
実は皆が一度は考えている事なので話しても何も変わりません。
人事の私に転職相談をされる方もいらっしゃいましたしね…。
在職での転職時気を付けるべき点②スケジュール管理や時間調整
スケジュール管理や時間調整も非常に大きな問題です。
仕事や有休との調整が必要になるからです。
この2つについてついて面接を調整する側から見たポイントを紹介します。
なるべく仕事や有休のロスを減らして有効に面接に臨めるよう確認してください。
スケジュール調整については以下の暗黙のルールで進めてください。
1次面接は、多少の融通が利くので定時後の設定が可能です。
午後7時スタートまででの調整が親切です。午後8時以降の調整はなるべく避けて、もし必要ならば、相談という形をとってください。
最終面接は、有休をとって定時内で行ってください。
社長や役員が最終面接官となるのですが、融通が利きづらい時間を割いて面接に充てています。定時後の日程調整はそれだけで印象が悪くなります。
一次面接は定時後の調整も可能ですが、急な用事で時間外労働をする場合もあります。
その場合、こちらも知っておいて欲しいのですが、
日程の変更は1度まで!
在職での転職は不意な時間外や会議が長引くことはよくあります。
面接先の企業も当然そのことは承知しています。
1度なら、決まった面接日程の直前の変更は可能。
しかし、何度も調整をされてしまうと企業は
この人やる気ないな
と言う印象を持ちます。
急な用事で再調整を依頼する場合、1度なら気にする必要はありませんが、複数回は避けましょう。
在職しながら転職するための戦術
在職しながら転職をするための戦術は以下の2つになります。
・転職エージェントを使う
・「選考に落ちる」事を「経験」「学び」と捉え、自分の面接スキルをアップデートをする
順に解説します。
転職エージェントを使う
転職エージェントを使うメリットをまとめると以下になります。
転職をする際のキャリア相談に乗ってくれる
自分の希望に合った会社、スキルが活かせる会社を紹介してくれる
日程調整、給与の交渉等企業との交渉をしてくれる
エージェントは業界やターゲットに特化しているところも多いです。
転職のサポートを依頼はどこでも良いわけではありません。
時には会社のターゲットと合わない為断られるケースや、面談後音沙汰が無くなることも。
正しくエージェントを使い、効率的に成功につながる活動をしてください。
選考に落ちた経験を活かす
多くの人は選考に落ちます。
ある調査によると、応募した企業のうち内定をもらう確率は4~5%とも言われています。
具体的には20社から25社応募をして1社受かるかどうか…という確率です。
平均値なので、それより少ない場合もありますが、多い場合だってあります。
現職との調整をした少ない機会で効果的に転職をするために、落ちた経験を如何に利用するかが必要。
利用の方法は大きく2つ
面接官に嫌われる表現、好かれる表現を確認する
言い方や表現方法により面接官の反応が変わります。
好かれる言い回し、嫌われる言い回しを落ちる中で学習します。
他の企業の情報を得て、自分のスキルの幅にを広げる
企業が皆さんに対して企業の説明や面接官となる方の考え方を話してくれる良い機会。
現職でのスキルの幅を広げる場に利用します。
落ちることも糧にして、落ち込みを減らし、他社に合格する頃には広い知見を得ることができます。
もちろん面接での回答スキルも上がり合格率も上がります。
ぜひ面接の場を利用していきましょう。
落ちた面接のストレスを下げ利用する方法は別の記事で詳しく書いてます。参考にしてください。
退職後の転職
退職後の転職は不利な点も多いですが、以下の点においては有利です。
退職後だからこそ有利になる利点を活かして転職を行う戦術を解説します。
退職後の戦略1:資格の勉強をする
現職の仕事が全て自分の自由時間になります。
専門職の方にとって資格は自分の能力の証明として大切です。
また、英語のスキルは選考の幅を広げてくれる良い資格です。
持っていると書類選考の通過率は上がります。
「資格の勉強をしている」だけでも面接ではアピールになります。
しかしどれも仕事をしながらの勉強は正直しんどい!
離職後の面接のない時間を有効活用して、資格の勉強により市場価値を上げていきましょう。
でも、どのような資格を取ればよいのでしょうか?
仕事に必要な資格の選び方については別記事で紹介をしているのでこちらをご覧ください。
退職後の戦略2:複数エージェントを使い早期内定を狙う
退職後は在職している時の会社のストレスを感じず転職に集中できます。
面接の時間も会社との調整を気にしないで活動が可能。
そういった利点はあるものの、収入の問題もあるので早急に次を決めたいですよね。
一番の方法はエージェントの複数活用。
1社だけの網ではなく数社の網を使って広く企業を使っていきましょう。
まとめ
この記事のテーマは『在職と退職後どちらの転職が有利か』でした。
在職の転職は経済的な理由、経験的な理由、面接日程や給与等の交渉等の理由において在職の方が有利です。
ただし、時間の融通が利かなかったり、会社に通うストレス等気を付けないといけないこともあります。
特にハラスメントを受けてメンタルに影響がある場合、我慢してメンタル壊すより退職した方が有利な場合もあります。
一方で退職後は、在職によるストレスや時間の制限がないので、資格を取ったり、転職に集中することが可能!
一方で、限られた時間と貯金の中で活動を行わなければなりません。
転職を成功させる戦術として在職でも退職後でも「転職エージェント」にサポートをしてもらうことをお勧めします。
この記事が転職をするヒントになると嬉しいです。
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